いつかの誕生日の思い出②
9年前の誕生日、原田知世さんのライブに行った。
今でも繰り返して聞くアルバム「music & me」のツアー。声がすごく伝わってきて、暖かくて、ああ、行ってよかったなぁという特別な夜だった。
男性の、もしかしたら昔からのファンなのかしら、と思う方が大半で、席は決まっているものの、その方達が立ち上がったら、見えないなーなんて思っていた。ライブが始まると、誰ひとり立ち上がることなく、原田知世さんが全身 見えるくらいだった。みなさん静かに、聞き入っている。びっくりした。
そりゃあ、今まで行ったことのあるライブと同じ感覚ではないよな、だってそれぞれライブをする側、見る側、する場所、時、すべてがその時々で違うもの。同じものなんてない。
ほんとうに、すごく暖かいライブだったことを覚えている。
今年の誕生日にまた聞いた「music & me」。そのアルバムもまた、暖かい。
原田知世 - くちなしの丘 (DVD限定PV)
いつかの誕生日の思い出①
5年は前のことだと思うが、定かではない。
誕生日の夜中、私はテレビを見ていた。確かEテレだったと思う。そしたら、おかあさんといっしょ、のようなお兄さん、お姉さんが出てきて、「今日は○○ちゃん(私の下の名前)のお誕生日〜」と歌って踊り出した。私の下の名前はありふれてないし、なくもないけど、とにかく誕生日にテレビから自分の名前で誕生日を歌って祝ってもらったことに驚いた。
今から思えば、あれはなんだったんだろう。夜中にお兄さんお姉さんが出てきて歌って踊ることなどあるのだろうか。
心霊現象にしては、うまくできすぎてる。そもそも、そんな心霊現象なんてないか。
夢かと思ったが夢じゃない。
そのあと、ひとしきりびっくりした後に嬉しさを噛み締めて、ちゃんとベッドで寝たもの。
そんなこともあったなあ、来年は何してるんだろな、何してたいだろな。
おしゃれなカフェにて
おしゃれなカフェに来ています。
どこをどう見ておしゃれ、という一言で片付けてしまうのかわからないけれど、このお店はおしゃれだけどおしゃれだけじゃなくて、
詳しくいうとセンスがよくて、1人でも居心地がよくて、ご飯類もおいしい、そんなお店です。私が座る大きな窓なカウンター席から見えるお店の旗には「since1999」と書いてある。
私が大学の頃から通ってる、そんなカフェにいます。
それならそうと、言えばいいのに、一言で済まそうとしてました。すみません。
もう1つ付け加えると、大好きなカフェです。
私の住む街ではないのだけれど、この街に来た時には立ち寄ることの多い、そんなお店。
今日の客層は、写真撮りまくってる女子大学生グループに大学生カップル、、学生さんばかりだ。
でも、学生でなくなってだいぶ経つ私も、居心地がいい。同じくらいや、年配の方まで、このカフェは年齢層が幅広いんです。
そして、そのカフェで、この間思い出した宮沢章夫さん著の「牛への道」を読んでいます。
短ければ2ページで終わるエッセイ。視点がすごく面白い。短いから読みやすい。ふと、いつ発行されたのかと見てみると平成9年だった。20年前でも、その視点に古さは感じない。しかし、視点が古いなあと感じた文章っていままであっただろうか、まあ、いいか。
そして、この本の中に書かれている「カーディガンを着る人に悪人はいない」というかねてから私も常々思っていたことがまさに書かれていて衝撃を受けたわけだが、その言葉を発したのは著者でなく、著者が人生の師とする先生であった。そうだったんだ。忘れてた。
隣でいちゃつくカップルの会話を横目に、私は1人、視点の面白さにはまり、読み進める。そして、気持ちがほぐされる気になる。
今日も、読んでいたら眠くなってきた。家だったら昼寝してたな、こりゃ。
と言っていたら、隣が主婦らしき二人組に変わっていた。
眠たくなるほどきもちいい、なんて素敵な誕生日の過ごし方だろう。