「一生もの」

「一生もの」という言葉に弱い。

 

安いものを買い替えるより、少し値がはったとしても気に入ったものを長く使い続けたいと思っていた。

 

特に家電は20年以上使っていたトースターがあったり、基本的には壊れて、どうしてもなおせない時に買い換えるような家だった。

 

今もそう思っている。 

歳を重ねるにつれ、自分のお金でものが買えるようにもなって、ますますその度合いが増している。

 

でも、今は一生ものばかりでなく、物によって付き合い方が違ったりもする。

高いからいい、安いからだめだということはなくて、ちゃんと見合った値段であればいいものだし。100均のメラミンスポンジはすごく便利で手離せないし、この間買ったカシミヤのストールはものすごく暖かくてウールのマフラーとの違いに愕然とするくらい、やはりよかった。

 

現実的に一生ものではないとしても、ものを大事にするという気持ちを持っていたいと思っている。買い替えたり、傷んでしまって手放す時にはちゃんと今までありがとう、って言ってお別れしている。

そういえば、テレビで高橋一生さんが身の回りの物に名前をつけているとおっしゃっていた。それも物を大事にする、ということの1つなんだろうなぁと思った。