東京にて

いま、東京にいる。

 

そして予定が急になくなった。

 

この前提からしてこの事は日頃の私にはなかなか、めったに、全然起こらないことだ。まずもって私は京都在住である。

 

朝見たツイッターを思い出した。知り合いでもたぶん芸能人とかでもない、でもきっと好きなものが似ていそうでフォローしたらし返してくれた方のつぶやき。今日はシソンヌのライブがあるらしい。

 

シソンヌのライブ。

 

ライブといってもお笑いのコントライブだ。シソンヌはNHKのLIFEという番組で見たことはあっても、それ以上の知識はなかった。でも、なんだか、面白いのは間違いないって思った。

 

宿にチェックインし、電車を乗り継いで会場のある下北沢に向かう。

こういう時、特に慣れない東京では乗り換え案内のアプリが便利だ。きっとそれがなかったら、たどり着くまでに倍は時間がかかっていたかもしれない。ありがたいなー。東京はたくさんの路線があるから、どの線の、何行きに乗るか、どちらの出口から出たら目的地に近いのか、ほんと分からない。

やっと着いた下北沢でも、携帯でさっき調べた南口から出たら近いというのを頼りに、すぐに会場の本多劇場にたどり着けた。よかった。

 

当日券の列に並ぶ。もう10人以上は並んでいる。さっきツイッターで調べた当日券は10枚くらいという情報にそわそわする。買えるかな。

なんとか並んでいたら立見が買えた。立見だったが、舞台からはすごく近くてよかった。

 

お笑いのライブって、そういえば見に行ったことない。コントがどんどん、すごいスピードで進んでいく。合間に短い映像でつないであったけれど、さっきとは全然違うシチュエーション、全然違う服装。

早着替えをしてるのに、全然息も上がらず1分前とは全く違うキャラクターを演じているお二人にもびっくりした。プロってすごい。

コントというより演劇に近い感じもしたけれど、息をするのも苦しいくらいに笑ったり、演じられてる登場人物の濃さと面白さはやっぱりコントだった。

1つ1つのコントにすごく、すっと引き込まれていって、白々しさがない。もっともっと見たくなった。

次は前売り買って行こう。

 

 終わって、ツイッターでその知らないけれどフォローしあっている人にお礼を言った。話しかけるのは初めてだったけれど、その方は面白かったね〜、と普通に反応してくれた。

これからもその方とは特に変わらず、これまで通りだと思う。けれど、なんだか今回挨拶したことですこし繋がった気持ちがして、うれしくなった。

 

******

先日、消してしまって、もー。となっていたのはこの文だ。なんとか、どんな風に書いていたか、話をどういう風に書き進めていたか思い出せた。でも、同じ出来事を書いているのにやっぱり所々表現が違ってくる。同じことなのになぁ。

でも、それが文章のおもしろさなのかもなと思った。

 

そして、この文は書き終えるまでに5回保存した。もうくやしい思いしたくない。