「富士ファミリー」と「逃げるは恥だが役に立つ」

NHKでやっていた「富士ファミリー2017」というドラマを見た。

富士山がすごくよく見える場所に建っている、田舎の雑貨店のようなコンビニでのお話。去年もスペシャルドラマでやっていて、その続編。

脚本は木皿泉さん。

木皿泉さんの脚本は、もうそれだけで見ようと思ってしまう。

「すいか」セクシーボイスアンドロボ」「昨夜のカレー、明日のパン」

ほかにも木皿泉さんの脚本には私の心にすっと入ってくる言葉がたくさんあると思うからだ。みんな、それぞれいろんな人生がある。そして、ここにいていいんだ、という肯定感。

そういえば、去年の後半に気づいたらすごくはまっていた「逃げるは恥だが役に立つ」というドラマもムズキュン社会派ラブストーリーというキャッチフレーズがついていたものの、人々の人生の多様性が描かれていた。そしてみんなそれぞれが抱える呪いから解放されていくというお話。もちろん契約結婚という形から始まった主人公が恋をしていくムズキュンも好きだった。このドラマの脚本は野木亜紀子さんで、木皿泉さんと脚本が似ているというわけではない。

だけど、どちらも多様性や、ここにいていいんだって受け入れてもらえることについて描かれていて、すごく好きなドラマだった。

この「富士ファミリー2017」と「逃げるは恥だが役に立つ」という2本のドラマを見て、気づいたらいろんな(呪い)に縛られているのかもと思ったり、登場人物が話す言葉ひとつひとつが心に響いてきた。